京塚質屋

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2019.12.01

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GIA2

 みなさんこんにちは、京塚質屋スタッフのSです。定期的にブログを更新すると言っておきながら随分間が空いてしまいました。

 前回、私たちが買い取りさせていただいたダイヤモンドのグレーディングレポート(普段はソーティングと呼んでいます)をお願いする場合、GIAと中央宝石研究所それぞれを使い分けているという話をしましたが、それはなぜなのか?今日はそのお話をさせていただきます。

 前回お話したとおり、ダイヤモンドには価値を決める4つの指標、4Cがあり、それを基準に価値、価格が決まります。その為、極端に言うと、同じ大きさのダイヤモンドでも1000円のものもあれば100万円するものもあるわけです。

そしてソーティングをGIAや中央宝石研究所にお願いする場合、GIAの場合は約5000円、中央宝石研究所の場合約1500円かかります。
そもそも何故ソーティングに出すのかと言うと、我々がダイヤモンドの売買をする際に、何もない状態ではそれがどのグレードの石なのかが分からないからです。売買の場では何千個、何万個もの石が取引されるため、一石一石その場で素人の私たちが見て「この石のグレードは~~でいくらの価値があります!」なんて言っても誰も信用してくれませんからね。ソーティングがあれば一発でグレードが分かるため、売買を円滑に進めるためにも非常に重要と言えます。

 ここで、勘の良い方は既にお気づきかもしれませんが、何故私たちはGIAと中央宝石研究所のソーティングを使い分けているのでしょうか?
その答えは、「ダイヤモンドの価値が石ごとに違う」からです。例えばここに3000円で売れるダイヤモンドがあったとします。この石をGIAにソーティングに出しました。5000円かかりました。でも売ったら3000円です。買い取っただけ赤字になりますよね。こういった石は中央宝石研究所に出します。もしくは明らかにグレードが低く高値の取引が見込めない場合などは出さない場合もあります。
逆に、売ったら100万円は下らないような石であれば、迷わずGIAのグレーディングレポートに出します。中央宝石研究所でもよくないか?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、非常にグレードの高い石に関して言えば、売る場所も国内よりも海外の場の方が高く売れる場合が多く、海外では中央宝石研究所のソーティングは無いものと等しくなってしまいます。日本の鑑別機関は海外では通用しないのです。

 中央宝石研究所の事を悪く言っている訳ではありません。実際はほとんどの石は中央宝石研究所にお願いしています。安価で精度も非常に高く、日本の鑑別機関の中では最も信頼があります。

 それから、先ほどの話の中で出てきた「3000円で売れるダイヤモンド」、「100万円は下らないような石」というのも、私たちが買い取りをする際に判断していますので、そこは私たち「目利き」の裁量となります。ここの部分を見誤ると買い取りが成立しなかったり赤字が出たりしますので、一番難しくやりがいのあるポイントとなります。

今日はここまでにしておきます。see you lator…

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